先日、筑波サーキットまでバイクレースに出走した友人を応援しに出かけてきました。ピットクルーをできる技量もないので、冷たいものを差し入れて、あとは写真を撮ることにしました。
写真を撮っているうちに、大人が本気になって趣味に没頭する姿には、表情や姿勢などから生き生きとした、躍動感や生命感に満ちていることに気づきました。簡単に言えば、おじさんだってちゃんと輝くんだねえ(笑)、ということです。
不思議なもので、没頭することの先には、解放されること、心身共に解き放たれることがあるようで、悔しいレース結果であっても表情の影には生き生きとしたものが、くっきりと見えるかのようでした。
今、社会的には合理性が強く重んじられるようになり、「正しい方向」に向かえば向かうほど、窮屈で息苦しくなっているのは多くの人が感じているようですが、今回、こういった場面を目の当たりにして、ありのままの人間性について強い目線を向けることをしなければならないと痛感しました。
危険を冒してまで、時間とお金と体をかけてまで、バイクレースに参戦する、という意志の根幹には、人間の原点・根源があるような気がします。没入し解放を得るための遊びが、人間性の根幹なのではないかと思うのです。
それが事実であることを確かめるように、一枚一枚、シャッターを重ねた一日でした。
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